おもしろ英単語ものがたり
●octopus・オクタパス・タコ octoは8、pusは足
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●BOOK ブック 本
本という英単語の由来は、古代ローマの時代までさかのぼります。
そのころ、本はブナの木の内側の皮で作られていました。
この樹皮は「liberリベル」と呼ばれ、本の代名詞でもありました。
当時の古英語では、ブナの木を「bocボク」と呼んでいたようです。
日本語でも、たまたま、木を「ぼく」とも読むところがおもしろですね。
現在では、ブナの木は、「beechビーチ」です。
ブナの木・beechビーチは、英国ではよく見かける樹木で、
Mother of Forests(森の母)と呼ばれています。
高さは30メートル前後、周囲は6メートルほどの巨木に成長します。
ブナの木「bocボク」の樹皮に文字を書いていたことから、
文字の集まりである「本」を意味する「book」という英単語が生まれたのでした。
ラテン語を母とするロマンス諸語における「本」の呼び名を見てみましょう。
ラテン語の樹皮「liberリベル」が、
ロマンス諸語の「本」を意味する単語の直接の語源になっています。
フランス語の「本」は「livrerリブル」、スペイン語は「libroリブロ」、
ポルトガル語は「livroリーヴロ」、イタリア語では「libroリブロ」になります。
ども言語も兄弟姉妹なので、本のつづりはほぼ同じです。
また、ラテン語の「liberリベル」から生まれた英単語として、
図書館の「libraryライブラリ」があります。
これは、lib(er)本+ary場所からわかるように、
本としての樹皮liberの集合場所である図書館というわけです。
洋の東西を問わず、樹を使って紙や本にしていたところは同じだというのが分かりますね。
●Pajamas パジャマ
パジャマは、私たちの体の上から下までを覆う衣服のひとつ。
夜寝るときに着替えるいわゆる寝間着のことですよね。
もともとは、ペルシャ、イラン、サウジアラビアのような中東の国々で、
一日中着ているだぶだぶのズボンのことでした。
ふしぎな響きのする「パジャマ」という英単語は、実はペルシァ語なのです。
だから「パジャマ」の音は、ふつうの英語の語感とは、何となく響きがちがうわけですね。
pajamasのpa(e)は、ペルシャ語で、足の意味。
また、jamaは、服のことを表しています。
合わせて、pajamasは、「足の服」というのが、文字どおりの意味になります。
本来のpajamasといえば、中東の物語・アラビアンナイトに出てくる人々が身に着けているようなゆったりしたズボンを想像すると分かりやすいですね。
このゆったりした、きつくない衣服が寝るときの服として使われるようになったのには、なるほどね、と納得がいきますね。
Boys, be ambitious! 少年よ大志を抱け!
少年よ大志を抱け!
Boys, be ambitious!
ボーイズ、ビーアンビシアㇲ
●1876年(明治9年)に、アメリカのマサチューセッツ州立農科大学の学長であった
ウイリアム・クラーク博士は、日本政府に要請され札幌農学校に初代教頭として就任しまた。この農学校は、現在の北海道大学の前身ですね。
当時、世界の最先端の農業技術者であった博士は、農業に関する知識以外にも、
日本の学生や教育の分野にキリスト教的な考え方や民主主義の精神などを教えました。
日本に滞在したのは8か月ほどの短い期間でした。
しかし、その間に、クラーク博士の生徒たちへの熱心な教育によって、
生徒たちの心は高揚し、未来への希望とクラーク博士を敬愛する思いも、
さらに深まっていきました。
クラーク博士が、札幌農学校を去るときに、
別れを惜しみ、涙ぐむ教え子たちを前にして語った別れの挨拶の言葉の中にあるのが、
Boys, be ambitious!
この「少年よ、大志を抱け!」という有名な句ですが、
この後に続く言葉についてはあまり知られていませんので、
ここでもう少し、簡単に要約して見ておきましょう。
●お金のためではなく、私欲のためでもなく、名声という中身のない志のためでもなく、
●人はいかに生きるべきかを考えて、人生を生き抜くために、大志を抱きなさい。
●残された時間が少ない老人の私だってまだまだがんばりますよ。
およそこんな内容ことを述べています。
もう少しくだけた言い方だとこんな感じでしょう。
●きみたちは若いのだから、
その気になれば、なんだってできるはずだよ。
世のため人のためにがんばりなさい。
それは、自分のためでもあり、人生を生きることでもあるんだね。
こんな年齢になった私だってまだまだがんばりますからね。
こんなふうに激励された教え子たちは大いに奮起しました。
後には、内村鑑三や新渡戸稲造といった英傑たちが、
このクラーク博士の精神に学び、日本を近代国家へと導く役割を担ったのです。
Spaghettiスパゲティー
Spaghettiスパゲティー
ほとんどだれもが大好きな食べ物にスパゲティーがあります。
ミートボール、海鮮類、ソース、それにスパイスなどを加えて食べる味と食感は格別なものですね。ところで、スパゲティーは、どんなふうに見えますか。麺が長いところが、見ようによっては、「糸やひも」に見えますよね。実は、この特徴が「スパゲティー」という名前の始まりになっているのです。「スパゲティー」は、イタリア語の「spago・スパゴ」から来ています。その意味は、「糸、ひも」のことです。
たしかに、スパゲティーの麺は細長くて、「糸やひも」の姿を連想させますね。
うどん・そば・ラーメンの麺も長いわけですが、イタリア式に、うどん・そば・ラーメンを
「糸、ひも」が食べたいな、なんて言ったら、面食らうほど味気ないとおもいませんか。
元気になる英語フレーズを細切れの時間につぶやいてみませんか?
ここには前向きになれる英語のフレーズを
集めています。お気に入りのフレーズを日毎に
いくつか取り上げて細切れの時間を活用して
つぶやいてみましょう。英語の勉強と心の栄養になり
一石二鳥の効果があります。
パート1
①Keep your promise.
②Respect other people's opinions.
③Behave yourself even when no one is watching.
④Don't give up too soon.
⑤ Find happiness in everyday life.
パート2
① Don't forget your purpose.
② Stand up for justice.
③Take a walk in nature.
④ Don't expect anythig in return.
⑤ Be hard on yourself and easy on others.
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